6/10 ミニカボチャにうどんこ病治療のための農薬散布を行いました。
現在のカボチャの様子です。↓


↑ツル先側はとても元気なのですが、、、
↓株元側の葉はうどんこ病の勢いがやや優勢になって来ました。

うどんこ病は梅雨時期によく発生する病気で、過湿と乾燥が交互に繰り返されると激発し始めます。病気の広がるメカニズムとしては、過湿状態の時に茎葉の表面で増殖した菌が、乾燥状態になった時に大量に胞子をまき散らして拡散させ、さらに過湿状態に戻った時にときに胞子が付着した茎葉の表面で菌が増殖する、以下同じ事の繰り返しと言われています。
私は仕事柄、ハウスの中の湿度計を時折モニタリングしているのですが、梅雨入りしたとは言え、雨の降っている日は湿度90%近く、逆に晴れた日には湿度が30%近くまで下がったりと、最近はうどんこ病が非常に発生しやすい気候となっています。
カボチャの栽培ステージ的には、これから果実が着果して、株に負担がかかって来るので、光合成による栄養製造装置である葉は、出来るだけ残しておきたいところです。
そこで今日は農薬を使ってうどんこ病を治療することにしました。
使用した農薬はこちら↓

まずはワイドヒッターです。こちらの農薬はうどんこ病だけでなく、べと病、疫病といった他の病気の発生予防や、治療の効果が期待できる農薬となっています。散布後に雨が降っても効果が持続しやすい農薬です。
お次はこちら↓

↑カリグリーンです。うどんこ病の治療薬として、プロの農家さんにもよく使われている農薬です。また、日本農林規格(有機JAS)でも使用が認められており、有機栽培でも使用することが出来る農薬で、主成分の炭酸水素カリウムは食品や医薬品などにも利用されることがあるそうです。栽培期間中に何度も使用することが出来るのも、嬉しいポイントです。ただし、カリウム肥料としても効果が期待できるという点があるので、散布のし過ぎはカリウム肥料の過剰による障害などが発生するかもしれません。
最後に展着剤です。↓

↑展着剤のダインです。展着剤は主に植物の茎葉の表面に農薬を付着させやすくするための農薬で、散布による効果をより高める働きが期待できます。展着剤は農家さんならほぼ必ず添加する薬剤です。
今回はワイドヒッター、カリグリーン、ダインの3剤を散布していこうと思います。3剤を分量分計量して、じょうろの中で攪拌しました。↓

攪拌した薬液をスプレーに移し替えて散布していきます。↓

↑散布しても効果が期待できないような重症の葉は、散布前に取り除きました。
葉の裏表、茎など、病気の出やすい株元を中心に散布しました。↓下の写真の葉程度のうどんこ病であれば十分効果が期待できそうです。

前回の記事はこちら↓
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