6/6 トマトの脇芽取りをしたのですが、梅雨に入って病気への感染が心配なので傷口と茎葉を一度消毒することにしました。↓

今回はZボルドーを使用しました。↓

Zボルドーは塩基性硫酸銅を主成分とした殺菌剤で、日本農林規格(有機JAS)の有機農産物栽培でも使用が認められている農薬です。
幅広い糸状菌や細菌由来の病気の予防に有効な殺菌剤でなのですが、あくまで予防を目的にした農薬なので、発生してからの散布だと、効果が低くなるので注意が必要です。また、高温時に使用すると茎葉が傷んだりといった薬害が発生しやすいので、注意が必要です。私の場合は気温が28度を超えるような日には使用を控えるようにしています。
トマトにZボルドーを使用する場合は、500倍程度に薄めるのが一般的なのですが、今回は薬害が心配だったので1000倍に薄めることにしました。薄くなってしまって大丈夫なのかと心配になる方も多いのですが、有効成分がZボルドーと同じクプロシールドと言う農薬は、塩基性硫酸銅がほぼ半分の量の含有量になっているのですが、さらにそれを1000-2000倍に希釈して散布する農薬になっているので、一定の効果はあるのではないかと思っています。
展着剤(ダイン)も添加しました。展着剤は農薬を植物の体にくっつきやすくするための農薬で、特にトマトのように、茎葉の表面に細かな産毛が生えているような植物の場合は、散布した農薬が産毛にはじかれやすいので、展着剤を混ぜて散布する方が、農薬の効果を最大限に引き出すことができます。↓

材料をすべてじょうろの中に入れてしっかり攪拌しました。↓

スプレーに移し替えました、見た目はメロンソーダみたいです。↓

脇芽をとった後の傷口や、病気に感染しやすい下葉を中心に、トマトの茎葉全体に薬液が付着するように散布しました。↓


ちなみにZボルドーのように銅成分を主成分にしている農薬は、植物の細胞を固く締める効果があるので、これも病気に感染しにくい茎葉を育てる一助になります。ただ、幼い植物にかける場合や、肥大途中の果実などに散布した場合は、細胞が固くしまりすぎて、生育を阻害したり、肥大途中の果実の場合は果実にヒビやシワが発生する原因になることがあるので注意が必要です。
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